税金・節税

医師の手取りはなぜ少ない?税金・社会保険料の基本を勤務医向けに解説

医師の手取りはなぜ少ない?税金・社会保険料の基本を勤務医向けに解説
taka

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勤務医としてしっかり働いているのに、思ったより手取りが残らないと感じることはないでしょうか。

その理由の多くは、所得税・住民税・社会保険料の仕組みを把握しきれていないことにあります。

この記事では、医師の給与から何が引かれているのか、手取りが減る理由は何か、どこから見直すとよいのかを、研修医〜勤務医向けに実務ベースで整理します。

先に結論を言うと、最初に押さえたいのは次の4点です。

  • 手取りが減る主因は、所得税・住民税・社会保険料
  • 年収ではなく「課税所得」で税額が決まる
  • 副業や事業所得があると、税金と住民税の見え方が変わる
  • ふるさと納税、控除、事業所得の理解で、手取りの見え方はかなり変わる

医師の手取りが少なく感じる理由

医師は一般に高収入と見られやすいですが、給与明細を見ると実際にはかなりの金額が差し引かれています。

主に引かれているのは、次の項目です。

  • 所得税
  • 住民税
  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料
  • 雇用保険料

これらを合わせると、額面の25〜40%程度が差し引かれることもあります。年収帯や家族構成、勤務先、控除状況などで変わるため一律ではありませんが、「想像より残らない」と感じやすいのは自然です。

勤務医の給与明細をざっくりイメージすると

たとえば勤務医で年収1,200万円、月収100万円程度のケースをざっくりイメージすると、次のようになります。

項目 金額(例)
支給額(総支給) 1,000,000円
所得税 90,000円
住民税 75,000円
健康保険 45,000円
厚生年金 70,000円
雇用保険 3,000円
手取り 約717,000円

もちろん実額は条件で変わりますが、総支給100万円に対して手取りが7割前後になるケースは珍しくありません。

所得税は「年収」ではなく課税所得で決まる

所得税は、収入そのものではなく、各種控除を差し引いた後の「課税所得」に対してかかります。

そのため、同じ年収でも、社会保険料控除や扶養控除、生命保険料控除などの状況で税額は変わります。

また、所得税は累進課税なので、課税所得が大きくなるほど高い税率帯がかかります。細かい税率は年や制度改正で変わることがあるため、最終確認は国税庁などの公式情報で行うのが安心です。

住民税はシンプルに見えて重い

住民税は所得に対して概ね10%前後がかかる仕組みで、所得税より分かりやすく見える一方、負担感は小さくありません。

特に注意したいのは、住民税が「前年の所得」に基づいて決まる点です。副業やスポットバイトで収入が増えると、翌年に住民税が上がって驚くことがあります。

本業以外の収入がある方は、このズレを先に知っておくだけでも資金繰りの見通しが立てやすくなります。

副業をするときに気をつけたいこと

副業を始める勤務医が気にしやすいのは、税金が増えることと、住民税の扱いです。

住民税の徴収方法によっては、勤務先に変化が見えやすくなることがあります。実際の扱いは収入区分や自治体、申告内容などで異なるため、「必ずこうすれば大丈夫」とは言い切れませんが、確定申告時の住民税の扱いは早めに確認しておくのがおすすめです。

副業と税務をまとめて整理したい方は、医師の事業所得の作り方 もあわせて読むとつながりが見えやすいです。

社会保険料も無視できない

勤務医は健康保険や厚生年金に加入しているため、税金だけでなく社会保険料も手取りに大きく影響します。

高収入帯では、社会保険料だけでも月数万円〜十万円近くになることがあり、「税金が高い」と感じていたら実際には社会保険料の影響も大きい、ということがよくあります。

将来的に開業やフリーランスを考えている場合は、保険料の仕組みが変わるので、今のうちから把握しておくと判断しやすくなります。

手取りを見直すときの考え方

手取りを増やしたいときは、単純に「もっと稼ぐ」だけでなく、税と制度を理解した上で順番に見直すのが大切です。

1. 控除を漏れなく確認する

まずは、すでに使える控除を見直します。

  • 生命保険料控除
  • 寄附金控除(ふるさと納税)
  • 扶養控除
  • 社会保険料控除

特にふるさと納税は、多くの勤務医にとって検討しやすい制度の一つです。詳しくは Takaのお勧めのふるさと納税 も参考になります。

2. 家計の固定費を見直す

税金だけに目が行きがちですが、実際には固定費の見直しも手取り感を改善しやすいです。

通信費、保険、クレジットカード、日常の支払い方法などを整理するだけでも、可処分所得の印象はかなり変わります。

3. 事業所得の理解を深める

副業や事業所得があると、経費や申告の考え方が関わってきます。ここは制度理解が不十分なまま動くと逆に混乱しやすいため、先に整理しておくと安心です。

4. 投資や制度は順番を守る

新NISAやiDeCoは有力な制度ですが、「まず税金の仕組みを理解する」「家計の土台を整える」を飛ばすと、途中で苦しくなりやすいです。制度の活用は、その後に考える方が続けやすいと思います。

こんな勤務医に向いている記事です

  • 給与明細を見ても、何が引かれているのか曖昧な方
  • 副業やスポット収入を始めて、税金が不安な方
  • ふるさと納税や確定申告を後回しにしている方
  • 手取り改善の第一歩を探している研修医・勤務医の方

まとめ

医師の手取りが少なく感じる理由は、主に所得税・住民税・社会保険料です。

ただし、ここを「なんとなく高い」で終わらせず、どこで決まり、どこを見直せるのかを整理すると、お金の見え方はかなり変わります。

最初の一歩としては、次の順が取り組みやすいです。

  1. 給与明細の控除項目を確認する
  2. ふるさと納税や控除を見直す
  3. 副業があるなら事業所得や確定申告を整理する
  4. そのうえで資産形成や副業の広げ方を考える

よくある質問

Q. 医師でも経費は使えますか?
給与所得だけでは経費計上はできませんが、副業や事業所得がある場合は考え方が変わります。内容によって判断が分かれるため、一般論として整理したうえで必要なら税理士や税務署に確認するのが安心です。

Q. 副業をすると必ず住民税で勤務先に分かりますか?
住民税の扱いは一律ではありません。勤務先ルールや申告内容、自治体で扱いが異なることもあるため、断定せず個別に確認してください。

Q. まず何から始めるのがよいですか?
多くの勤務医にとっては、給与明細の確認、ふるさと納税、固定費見直し、確定申告の理解あたりから始めると進めやすいです。


免責事項

この記事は筆者の経験に基づく情報共有であり、投資助言や税務指導ではありません。投資にはリスクが伴い、元本を下回る可能性があります。具体的な判断はファイナンシャルプランナーや税理士等の専門家にご相談ください。

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医師
地方総合病院勤務の20代の消化器内科医師です。インフレが進んでいく社会の中での医師の給料の相対的な低下に危機感を感じて投資・節税等の勉強を始めました。 株式投資歴は5年と浅いですが、資産形成に興味のある方や始めたばかりの方向けの記事を書いていきたいと思います。
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