税金対策

iDeCoについて解説 メリット・デメリットは

taka

はじめに

研修医
研修医

iDeCoは聞いたことはありますが、どんなメリットがありますか?

Taka
Taka

確かに、言葉は聞いたことがあっても詳しくは知らない人もいそうですね。

今日はiDeCoとそのメリット・デメリットについてお伝えします。

医師として働いていても、老後の資産に不安を感じる方は多いのではないでしょうか。

老後に向けた資産形成を現役のうちに始めるなら、「iDeCo」がおすすめです。

ただ、制度名称は知っていても、具体的な仕組みを知らないという方も多いと思います。そこで今回はiDeCoとは何か、どのような加入条件があるかを紹介したうえで、iDeCoのメリット・デメリットと始め方を分かりやすく解説します。

この記事を読んで頂きたい方
  • iDeCo制度についてよく知らない方
  • iDeCoのメリット・デメリットを知らない方
  • 節税に興味のある方
この記事を読んでわかること
  • iDeCoの概略
  • iDeCoのメリット・デメリット

個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」とは

個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」とは、確定拠出年金法にもとづき実施されている私的年金の制度です。

私的年金は加入が任意で、加入すると公的年金である「国民年金」「厚生年金」に上乗せする形で年金の積み立てができます。

私的年金であるiDeCoも、個人で掛金を拠出して年金の積み立てをする仕組みです。

積み立てた年金は老後に「老齢給付金」として受け取れます。

iDeCoの主な特徴は、拠出した掛金の運用方法を自分で選べることです。

Taka
Taka

iDeCoで運用できる金融商品には投資信託・株式・債券・保険商品など、さまざまな種類があります。

金融機関が提示する金融商品のなかから自由な組み合わせで掛金を運用できる点が、iDeCoの魅力です。

iDeCoの加入条件

iDeCoは原則として下記の条件を満たしていれば加入できます。

  • 日本在住で20歳以上60歳未満である
  • 国民年金もしくは厚生年金の被保険者である

iDeCoの加入条件には雇用形態は含まれていません。

企業型確定拠出年金を採用している企業に勤める会社員は、従来は企業型DCとiDeCoの併用が難しい状況でしたが、2022(令和4)年10月の法改正により、現在は企業型DCに加入中の方も、設定された上限額の範囲内であればiDeCoを利用できるようになっています。

iDeCoを利用するメリット

①老後資産を形成できる

iDeCoで積み立てた掛金・運用益は、60歳以降に老齢給付金として受け取れます。

拠出した掛金を上手に運用すれば、運用益による大きなリターンを狙えます。

拠出する掛金を増やすほど運用益によるリターンも増えるため、iDeCoは高収入な医師の方に向いている資産運用法です。

②税制優遇措置があり節税対策になる

iDeCoには下記の税制優遇措置があります。

  • 掛け金の金額が所得控除の対象となる
  • 運用益の全額が非課税となる

つまり、iDeCoで拠出した掛金額はその年の確定申告で所得控除に含められて、得られた運用益は課税されずに全額が積み立てに回されます。

高収入である医師は課される所得税額が大きいため、掛金全額を所得控除の対象にできるiDeCoのメリットを享受しやすいといえます。

③受給時に所得控除を受けられる

iDeCoで積み立てた老齢給付金の受給方法は、一括で受け取る「一時金受取」と、分割で受け取る「年金受取」の2つがあります。

一時金受取を選んだ場合は、退職所得控除の対象となる点がメリットです。

退職所得控除とは、退職所得(退職金)を受け取る際に適用される控除方法です。

一時金受取を選ぶと、老齢給付金も退職所得の扱いになり、退職所得控除の適用を受けられます。

もう1つの受給方法である年金受取を選んだ場合、老齢給付金は雑所得として扱われ、所得税の課税対象となります。

そのため、もとの所得額が大きい医師の方は一時金受取を選んだほうがよいでしょう。

iDeCoを利用するデメリット

①元本割れなどの投資リスクを伴う

iDeCoは掛金を積み立てて運用する制度であり、選択した金融商品や運用のやり方によっては元本割れなどの投資リスクを伴う点がデメリットです。

たとえば投資信託を選択したものの運用がうまくいかなかった場合、運用益が入らずに元本割れする可能性があります。

iDeCoで元本割れのリスクを極力避けるためには、運用する金融商品や運用先の情報をしっかりと調べ、リスク・リターンのバランスを考えることが重要です。

②原則60歳まで引き出すことができない

iDeCoで拠出した掛金や発生した運用益は、原則60歳まで引き出すことができません。

いざというときの余剰資金として利用できない点がデメリットです。

いざというときに困らないよう、iDeCoとは別に余剰資金のプールを作っておくことがおすすめです。

まとめ

Taka
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iDeCoは自分で掛金を拠出して運用し、60歳以降に老齢給付金として受け取れる私的年金制度です。

高収入である医師の方は掛金を拠出しやすく、老後資産の形成がしやすい点や節税対策ができる点が、医師がiDeCoに加入するメリットといえます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
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医師
地方総合病院勤務の20代の消化器内科医師です。インフレが進んでいく社会の中での医師の給料の相対的な低下に危機感を感じて投資・節税等の勉強を始めました。 株式投資歴は5年と浅いですが、資産形成に興味のある方や始めたばかりの方向けの記事を書いていきたいと思います。
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