【医師・株式投資】コア・サテライト戦略とは?
始めに
新NISA制度が始まり投資への関心も高まっていますが、皆さんはどのような比率で資産運用を行っていますか?
『新NISAって何?』『証券口座をまだ持っていない』という人はまず下の記事を見ていただければと思います。
この記事では口座開設を行ったものの何に投資していいかが分からない方のために『コア・サテライト戦略』でのポートフォリオの組み方を考えていきたいと思います。
コア・サテライト戦略とは
コア・サテライト戦略とは『ポートフォリオをリスクの低いコアの部分と高いサテライトの部分に分けて管理する』運用の方法です。
コアの部分ではリスクの低い資産クラス(債券や株式の中では全世界株など)に、サテライトの部分ではリスクはあるが高いリターンが得られる可能性のある資産クラス(新興国株など)に投資を行って運用していきます。
要は守りの投資と攻めの投資ということです。
理想的な分配比率は?
一般的にはコアに7割・サテライトに3割の配分が理想的とされています。
割合は『投資者の年齢』や『資産形成の目的』によって変わります。
例えば『老後の蓄えとして』資産運用を行う目的で始めた場合、リスクが高いものに投資しすぎて損失を出しては当初の目的を達成できません。
各々の年齢や目的に応じて考えていくべきでしょう。
一般に
- 株式=ハイリスク・ハイリターン
- 債券=ローリスク・ローリターン
とされますが株式の中でも『個別株』に投資なのか『投資信託』への投資なのかでまたリスクが変わります。また、不動産・金・銀・石油等も投資の選択肢として挙げられます。
若手医師のコア・サテライト戦略はどう行うべきか
ここまでは一般論の話でしたが、それでは若手の医師はどのような投資戦略を行うのが正解でしょうか。
私の意見としては『株式投資』ほぼ一択です。
具体的には
- コア部分=投資信託(全世界 or S&P500)
- サテライト=個別株・投資信託(NASDAQ)・新興国株など
がよいと考えています。
理由としては
- 仮に一時期暴落が来たとしても、長期的見通しでプラスの可能性が高い
- 引退のタイミングで暴落の時期に当たった場合でも働きつつ景気の回復を待てる
- 単純にリターンが一番大きくなる可能性がある
が挙げられます。
コア部分としては特に、株式の中では長期リターンが安定しているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)がお勧めです。
長期投資では『ほぼ負けない』と考えてよいと思います。
仮に引退のタイミングで近年の『コロナショック』のような状態になったとしても現在のように景気が上向くまでスポットバイト等で稼ぐか不況の間だけ生活レベルを下げて耐えればよいです。
『プラスで売れる時期を待つ』か『マイナスで売らざるを得ない額を減らす』かということですね。
サテライト枠は個々人の考えでよいと思います。個別株で一発あてに行ってもよいと思いますし、NASDAQや新興国株式への投資も面白いと思います。
私はサテライト枠としてNASDAQへの投資を行っていますが、コア・サテライト比率で通常よりリスクを取って大体6:4の比にしています。
終わりに
今回は『コア・サテライト戦略』についてでした。
まとめとしては下記の通りです
- コア・サテライト戦略とは、コア(守り)とサテライト(攻め)に分ける運用方法
- 理想は7:3だがリスク許容度による
- リスクの取り方は『運用商品』や『コア・サテライトの比率』でコントロールする
- 収入がある若手医師は基本的に『株式』への投資でOK
- コアのお勧めは『全世界株』『S&P500』投信
ここまで読んでいただきありがとうございました。