【資産形成・初心者向け】コアとして購入を検討したいお勧め投資信託について
はじめに
以前守りのコアと攻めのサテライトを意識した投資を教えてもらいましたがコアの商品のお勧めはありますか?
基本的には『全世界株』『S&P500』への投資信託で選ぶのがお勧めです。
以前の記事で比較的低リスク・低リターンのコアと高リスク・高リターンのサテライトを意識した投資戦略についてお伝えさせて頂きました。
繰り返しになりますが若手医師はほぼ株式への投資で問題ないです。
一口に『株式』といっても『個別株』『ETF』『投資信託』それぞれリスク・リターンが異なります。
コアとしては『全世界株』『S&P500』への投資信託で選ぶのがお勧めです。
『年齢』、『リスク管理』によっては『債券』などを組み込んだ投資信託もお勧めです。積み立て枠のお勧めについても別記事で解説しています。
今回はこれから投資を始める若手医師に、コアとしてお勧めの投資信託と投資可能な証券会社についてお伝えします。
- 投資を始めたばかりの方
- メインとする投資商品に悩んでいる方
- メインとして運用していくのに向いている投資商品
- それぞれの商品の概要
結論としてコアとしてのお勧め商品は下記の通りです。
ー全世界株ー
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
ーS&P500ー
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- 楽天・S&P500インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
この中から選べば大きな間違いはないと考えます。特にeMAXIS Slimシリーズはお勧めです。順に解説していきます。
①eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
まず初めに『王道』オルカンの紹介です。
別記事でもすでに解説済の商品ですがお勧めを紹介するうえではやはり外せません。
以前投資信託選びで最低限見るべき3ポイントとして
- 信託報酬
- 資産内容
- 時価総額
を挙げさせて頂きました。資産内容は上記リストに挙げたものは全て『株式』(全世界orS&P500)なので信託報酬、時価総額について順にみていきます。
- 信託報酬 0.05755%
- 純資産総額 21,337.07億円
『SBI証券』『楽天証券』『マネックス証券』等殆どのネット証券で販売されています。
②楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
続いて特に楽天証券ユーザーにお勧めのファンドになります。
2023年からの新しいファンドのため時価総額は①のオルカンと比べると少ないですが信託報酬は最低水準です。
楽天がオルカンへの対抗馬として出した側面もあるためと考えます。
- 信託報酬 0.0561%
- 純資産総額 347.23億円
取り扱いは楽天証券のみです。
③SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
世界最大級の運用会社バンガード社のETF(上場投資信託)を投資対象としたのがSBI・Vシリーズです。
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドは『VT』に投資するファンドになります。
- 信託報酬 0.0638%
- 純資産総額 350.71億円
取り扱いは『SBI証券』含む8社です。
④eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
eMAXISシリーズで『S&P500』への連動を目指した商品です。
信託報酬は最低水準であり、純資産総額の大きさ・運用実績からもお勧めのファンドです
- 信託報酬 0.09372%
- 純資産総額 32,863.73億円
『SBI証券』『楽天証券』『マネックス証券』等殆どのネット証券で販売されています。
⑤楽天・S&P500インデックス・ファンド
こちらも楽天証券ユーザーにお勧めのファンドになります。
2023年からの新しいファンドになりますが信託報酬は最低水準です。
- 信託報酬 0.077%
- 純資産総額 458.74億円
こちらの取り扱いも楽天証券のみです。
⑥SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
バンガード社のETF(上場投資信託)を投資対象としたSBI・Vシリーズ、③のS&P500バージョンです。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは『VOO』に投資するファンドになります。
- 信託報酬 0.0638%
- 純資産総額 13,004億円
取り扱いは『SBI証券』『マネックス証券』含む14社です。
どの証券会社がお勧め?
お勧めの投資信託はわかったがどこで購入するのが良いのか悩まれる方も多いと思います。
お勧めの証券会社については
上記記事でも解説していますが、今回は投資信託のクレジットカードでの定期積立やポイントサービスの面を見ていきます。
投資信託の購入にはポイントも付与される『クレジットカードでの自動積立』がお勧めです。
また会社によっては投資信託の保有残高に応じたポイント付与を行うところもあります。いくつかお勧めの証券会社とそのサービス内容についてみていきます。
①SBI証券
Web上での画面操作が初心者には難しめなのがネックですが、投資信託関連のサービスについては一番お勧めです。
別記事でも解説させて頂きました。
SBI証券のサービスとしては
- 投資信託のカード積立が5万円/月で可能
- カード積立額の1%ポイント付与(住友カードゴールドNLの場合)
- 月の投資信託の保有額に応じてポイント付与(投信マイレージ)
順に解説します。
まずは新NISAでは年間120万円の積み立て投資枠での投資が可能です。
単純計算月10万円の投資が可能ですが、そのうちの5万円分をカード積み立てにすることでポイントが付与されます。
三井住友ゴールドカードNLであれば月500円、年間6000円のポイント付与になります。
年会費が初年度はかかりますが『100万円修行』で年会費無料にすることが出来ます。
100万円修行については下記記事参照ください
また、『投信マイレージ』といって投資信託の保有額に応じたポイント付与が行われます。(付与率はファンドによって変わります)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)だと保有額の0.0175%、SBI・全世界株式インデックス・ファンドだと0.022%といった感じです。
詳細はこちらを確認ください。
またSBI証券の口座を持ってない方は下記記事も参照ください。
②楽天証券
楽天証券は画面の操作性もよく初心者向けです。
投資信託関連のサービスとしては
- 投資信託のカード積立が5万円/月で可能
- カード積立額の1%ポイント付与(楽天プレミアムカードの場合)
- 月の投資信託の保有額に応じてポイント付与(ファンド限定)
順に解説します。
まずは新NISAでは年間120万円の積み立て投資枠での投資が可能なのは先に述べた通りです。
単純計算月10万円の投資が可能ですが、そのうちの5万円分をカード積み立てにすることでポイントが付与されます。
楽天プレミアムカードであれば1%の付与率で、月に5万円を積み立てた場合、月500円、年間6000円のポイント付与になります。
ただ、楽天プレミアムカードの場合は年会費が11000円かかります。
因みに年会費無料の楽天カードでの積み立てはポイント付与率0.5%です。
投資信託の保有額に応じたポイント付与が行われる点は①と同じですが対象ファンドが『楽天プラスシリーズ』の8本のみです。
この8本には先述の『楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド』『楽天・S&P500インデックス・ファンド』も含まれます。
③マネックス証券
マネックス証券は『クレカ積立』のポイント付与率が3社の中で一番高いです。
難点としてはSBIと同じく画面が少々見にくいです。
- 投資信託のカード積立が5万円/月で可能
- カード積立額の1.1%ポイント付与(マネックスカード 会費無料)
- 月の投資信託の保有額に応じてポイント付与
また、推しポイントとしてはカード積立可能額を新NISAに合わせて月当たり10万円にUPさせるとお知らせしています。
年会費無料のカードの中では還元率TOPであることも高評価です。
また、NISA口座をマネックス証券で開設された場合、クレカ積立のポイント還元率が最大2.2%に(期間限定ですが)UPします。
2024年9月30日までが適用期間となっています。
また、マネックス証券でも投資信託の保有額に合わせたポイント付与があります。
付与率はファンドごとに異なります。詳しくはこちらをご覧ください。
eMAXISシリーズ含め対象ファンドは多いです。
おわりに
この記事では若手医師にコアとしてお勧めのファンド、証券会社について解説させていただきました。
- コア商品としては『全世界』『S&P500』のファンドがお勧め
- 特にeMAXIS Slimシリーズはお勧め
- 証券会社はサービス内容を確認して検討しよう
正直、楽天ユーザー以外の方は『SBI証券』『マネックス証券』がお勧めです。
『楽天証券』は画面構成が見やすく初心者にもわかりやすい点はメリットといえます。
操作や画面の見づらさがストレスになりそうな方は楽天証券も一考の余地ありと考えます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
インデックス投資関連のお勧め書籍についていくつか紹介させて頂きます。
まだ読んだことのない方は1度読んでみることをお勧めします。
【インデックス投資関連のお勧め書籍】
①インデックス投資は勝者のゲーム
インデックスファンドの父と呼ばれる、ボーグル氏の書籍です。
インデックス投資が他投資と比べてどのように優れているのかを解き明かしていく本になります。長期投資の重要性を改めて教えてくれる本です。
②ウォール街のランダム・ウォーカー
個人投資家向けに株式などの資産価格やバブルの歴史を語り、無数にある新旧の投資手法について分かりやすく紹介したうえで、インデックス運用の利点を解説しています。
またインデックス運用のほかにテクニカル分析・ファンダメンタル分析といった分析手法と信頼性についての解説や、ESG・仮想通貨など近年の投資商品についても分かりやすく説明してくれています。
これから投資を始める人にぜひ読んでいただきたい名著です。