医師の節税・倹約のポイントとは
はじめに
医師の資産形成の必要性については
で、解説させていただいた通りです。
その中で資産形成戦略には
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用益を増やす
- 期間を長くする
の4つが重要とお伝えしました。
今回は②についての話です。
固定費の見直し
まずは、毎月の支出を固定費と変動費に分けて考えましょう。
固定費とは、毎月一定額の出費が必要なものです。
例:住居費、通信費、水道光熱費、保険料、教育費
変動費とは、その月の生活で、毎月の支払い額が変わるものです。
例:食費、雑貨費、服飾費、交際費、娯楽費
お勧めは固定費の見直しです。
一度行えば継続して節約効果がありますし、精神的な負担も少なくて済みます。
変動費で無理に節約しようとすると、生活の質自体が大きく低下しかねません。
ここからは固定費の見直しの具体例について述べていきます。
住居費
賃貸にお住まいの場合は、家賃を見直してみましょう。
シンプルに、家賃を下げることで住居費を下げることができます。
ただ、引っ越すときには敷金や礼金、仲介手数料、保証料などの初期費用がかかります。
長期的にみれば敷金などの初期費用がかかっても家賃引き下げによる節約効果は得られますが、短期的にみれば損をすることもあります。
特に若手医師は1年‐2年、短ければ半年での移動もあり得るので、移動の際に下記のポイントを見てみましょう。
- 引っ越し先の契約時に発生する初期費用合計額(敷金、礼金、仲介手数料、保証料など)
- 引っ越し代
- いつまで引っ越し先で生活するか
- 引っ越すことで交通費がどの程度変わるか、通勤・通学にかかる時間がどの程度変わるか
人によって優先項目は変わると思います。私の場合は消化器科でオンコールがありますので、通勤時間を最優先で考えてしまい、住居費はあまり下げられていません。
通信費
主に携帯電話やインターネット回線、固定電話の月額料金が含まれます。
- 格安スマホへの変更
- 通信プランの見直し
- 家族で同じ通信会社のスマホを利用する
- インターネット回線のオプションの見直し
- 固定電話回線の解約
上記のようなポイントを見直してみるとよいでしょう。
水道・光熱費
水道光熱費は、空調システムなどを利用する夏場・冬場は高くなる傾向にあります。
無駄な使い方をしているのではない限り寒さや暑さを極端に我慢したりする必要はありません。使い方そのものの見直しはあまりおすすめできません。
- 使用量に合った適切なプランを選んでいるか
- 携帯電話やインターネット回線とのセットプランがないか
このあたりの見直しが良いでしょう。
特に『携帯電話やインターネット回線とのセットプランがないか』については、ポイント経済圏との絡みもあるので確認しておきましょう。
保険料
保険に加入しすぎて保険料がかさみ、普段の生活を圧迫していることもあります。
まずは加入している保険をすべてチェックし、無駄を見つけていきましょう。
- 保障内容が重複していないか
- 保険料と保険金のバランスが取れているか
を確認していきましょう。
独身の場合は、基本的には掛け捨て型で問題ないです。
ご家族がいる場合は、積立型も検討の余地ありと思います。
ふるさと納税
医師の全員にお勧めできるのは『ふるさと納税』です。
いくつかサイトがありますので、自身の使用しているポイント、還元率に応じて選択するのが良いでしょう。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
掛け金の金額が所得控除の対象となるため節税効果になります。
新NISAも始まるのでどちらを優先すべきか悩ましい方もいるかと思います。
当方は、iDeCo23000円/月で継続しています。
詳細については下記記事で読めますのでご一読ください。
終わりに
今回は医師の節税・倹約について解説させていただきました。
浮いた金額を投資に回すことで資産形成のスピードアップにつながります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。