【資産形成・初心者向け】なぜ医師にも資産形成が必要なのか
はじめに
医者で収入は安定しているのに将来に備えた資産形成は必要なんですか?
確かに医師は就職には困らず、収入も安定しています。
ただ、将来を見据えると医師にも資産形成は間違いなく必要です。
当ブログは医師の資産形成・ポイ活についてのブログとなっております。
しかし、書きたいことを書きたい順で書いてしまっており、そもそもなぜ医師に資産形成が必要なのかという根幹について説明できていませんでした。
なので、今回は一般に高収入と言われる医師になぜ資産形成が必要なのか説明していきます。
- 医師として働き始めたばかりの方
- これから医師として働く方
- 医師にも資産形成が必要な理由
- 資産形成で考えるべき戦略
資産形成で考える戦略とは
まず本題に入る前に、資産を増やすためにはどのような戦略が必要なのかですが、
以下の式から考えていきましょう。
資産=(収入ー支出+運用益)× 期間
よってとるべき戦略は以下の4つになります。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用益を増やす
- 期間を長くする
今回は①に関して、今後の医師の給与についての話をしていきます。
医師の給料は減少する
結論から言えば、医師の給料については今後下がることはあっても上がることはないと考えます。
その理由について解説します。
①診療報酬引き下げ
診療報酬とは『患者さんが保険証を提示して医師などから受ける医療行為に対して、保険制度から支払われる料金』のことです。
少子高齢化に伴い医療費が増大しており、国民負担もそろそろ限界です。
現に一定の所得がある75歳以上の後期高齢者の医療費窓口負担が2割に引き上げられました。
これからも診療報酬を抑える方向に向かうことは間違いないでしょう。
診療報酬を元に医師に給与が支払われるため、これが下がれば医師の収入が下がるのは当然のことです。
②医師過剰
少子高齢化による人口減少もあり、医師が不足する時代は終わり、供給過剰になるといわれています。
厚生労働省が2020年の医学部定員をもとに推計した予測によると、早ければ2024年、遅くても2033年に医師が過剰となり、2040年には医者が約1.8万人余るといわれています。
需要と供給の関係で供給過多になれば当然給与は下がります。
③働き方改革
2024年4月からすべての勤務医に時間外労働の上限が適用され、原則として『月80時間以下、年間960時間以下』に制限されます。
人間らしい働き方ができるという点では喜ばしいことですが、これが適用されると、勤務医の収入は大幅に下がります。
実際に労働時間の短縮がされればまだマシで、中には実労働時間は変わっていないのに80時間を超える分は残業申告させないようなブラック病院も出てくると思います。
当然、アルバイト代も当てにならないということになります。
④物価上昇率
これは医師だけでなく日本全体の問題ですが、物価上昇率により資産は目減りすると考えられます。
例えば『マクドナルドのハンバーガー』の値段。
2013年は120円だったのに対して2023年には170円まで値上げされています。
今まで購入できたものがインフレにより同じ値段で購入できなくなっています。
日本銀行は消費者物価の上昇率(インフレ率)を2%とする物価安定を目標に掲げています。
現在のメガバンクの金利は普通預金0.001%、定期預金0.002%ですから、物価上昇率には全く及びません。
医師は多忙なこともあり、毎月の給与のほとんどを普通預金に預けっぱなしという人も少なくありません。
そうなるとインフレ率に負けて、相対的に収入が目減りする状況になります。
給与減少にどう対応していくか
医者になったばかりなのに悲しくなってきました。。
今からでもできる対策はありますか?
1つはNISAを活かして投資を積極的に行っていくことです。
また、副業として本業と異なる収入源を確保しておくことも有用です。
①投資
株式、特にインデックスファンドへの投資がとるべき行動の最適解と私は考えます。
世界経済は成長を続けており、今後も長期的には右肩上がりで成長していくと考えられます。
NISA制度を積極的に利用し投資を進めていきましょう。
NISAについては別記事で解説していますので良ければ参照ください。
②副業
医師の行うことの多い副業としては
- 医療バイト(当直・外来等)
- 医療ライター
- 不動産投資・株式投資
- ブログ(医療ブログ・雑記ブログ等)
があります。
医師としての知識を活かしたいのであれば、医療ライター、医療ブログ等がお勧めです。
まとまった時間が確保できるのであれば当直等のバイトもありだと思います。
お勧めは『ほぼ呼ばれない寝当直バイト中に執筆作業を行う』ことです。
医師のバイトの詳細については自身の体験談を踏まえ、別記事で解説します。
終わりに
医師は仕事だけしていれば安泰というのは哀しいことに過去の話です。
これからの医師は医師過剰時代に競争に勝ち抜く『独自性』(資格等の取得)が、求められると同時に『貯金だけ』のような消極的戦略でなく、『投資』といった積極的戦略が必要となります。
また、自らの資産を守る『節税対策』も重要ですが、それについてもまた別の機会に解説させていただきます。