NISA

【資産形成・初心者】新NISA 年初一括 vs 積み立て どちらが得?

taka

はじめに

研修医
研修医

私はまだ初期研修医なので積立にしてますけど、年初に一括で投資している方もいますね。

どちらが得なんですか?

Taka
Taka

どちらにもいい所・悪い所があるから確認していきましょう。

年初一括投資

ポイント
  • 運用期間が長くなるメリットがある。
  • リスクが分散できない

運用期間が長くなる

複利の効果については運用期間が長くなるほど大きくなるというのは以前説明したとおりです。

あわせて読みたい
【資産形成・初心者向け】アインシュタインが人類最大の発明と評した『複利』とは
【資産形成・初心者向け】アインシュタインが人類最大の発明と評した『複利』とは

年初一括投資であれば運用期間を最大限に活かせるため有利であるとの考えがあります。

リスクが分散できない

S&P500等の指数が右肩上がりであれば、先述の複利効果が得られますが、年初に暴落した場合はそのダメージが直撃することになります。

積み立てであれば、ダメージを分散させることが出来ます。

積み立て投資

ポイント
  • 運用期間が短くなる。
  • リスクが分散できる。

運用期間が短くなる

積み立て枠と成長投資枠の360万円を12分割して月に30万ずつ投資した場合を考えます。

年初の30万は1年間の運用期間になりますが、次の月から1月分ずつ期間が短くなっていきます。

よって複利で得られる効果が下がるという考え方です。

リスクが分散できる

仮に大暴落が年初に来た場合を考えます。

年初一括であれば暴落のダメージが直撃しますが、積み立てであればドルコスト平均法により取得価格が平均化されます。

ードルコスト平均法ー

SBI証券より

結論:どっちが得?

どちらにも一長一短あるように見えますが、過去においてはどちらが良いリターンを出しているのでしょうか。

下図は2000年1月~2023年11月まで、年間投資額12万円を「1月に一括投資した場合」と「毎月1万円つみたて投資した場合」の23年11月末時点の資産額です。

ニッセイ基礎研究所より

ただ上図は2000年に投資を始めた場合のパターンです。

そこで2000年~2023年について投資した年ごとに23年11月末時点の資産額を計算した図が下図です。

ニッセイ基礎研究所より

よって年初一括投資の方が勝率が高いことがわかる。

逆に毎月投資が有利だったのは2002年と2008年の2回だけでした。

この2年間についてはS&P500の推移はほぼ一貫して下落基調でした。

1月一括投資は投資額の全てが株価下落の影響を受けたが、毎月投資では株価下落の影響が小さく済みました

また毎月投資のほうが平均購入単価が低くなり、その後の株価上昇による利益も多くなっていました。

Taka
Taka
ポイント
  • ここ20年では年初一括投資が有利
  • ただ、基本的に右肩上がりの相場であった。
  • 暴落の年は積み立て投資がいいパフォーマンスだった。

おわりに

研修医
研修医

年初一括投資の方が勝率が高いんですね。

Taka
Taka

そうですね。

ただ、あくまで過去のデータなので妄信はできません。

暴落が来た場合は積み立てが有利になる可能性もあります。

そもそも年初一括で360万円を投資できる若い方はそういないと思います。

また、生活に備える最低限の預金(生活防衛資金)まで投資に回したりすることが無いようにしてくださいね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
Taka
Taka
医師
地方総合病院勤務の20代の消化器内科医師です。インフレが進んでいく社会の中での医師の給料の相対的な低下に危機感を感じて投資・節税等の勉強を始めました。 株式投資歴は5年と浅いですが、資産形成に興味のある方や始めたばかりの方向けの記事を書いていきたいと思います。
記事URLをコピーしました