【レビュー】半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資
始めに
1月から新NISAが始まりました。新NISAって何?といった方はまずは
をご一読いただければと思います。
新NISAの戦略の1つとして高配当株投資は戦略の1つです。
医師にお勧めの経済・投資の書籍5選を以前紹介させていただきましたがその中で、高配当株投資について述べた一冊を今回は紹介させていただきます。
半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資とは
著者は『配当再投資で資産形成』ブログの著者の『長期株式投資』さんです。
株式投資の中で配当株を取り扱った書籍です。
お勧め銘柄、銘柄分析についても述べられており、投資に少し慣れたころにお勧めです。
ー長期株式投資ー
1977年生まれ。『オートモードで月に18・5万円が入ってくる「高配当」株投資』の著者。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。2023年3月末に会社を退職。投資教育をライフワークに。
日経マネー個人投資家調査2023の「参考にしている人ランキング」で15位
『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資』2023年5月31日発売は8万部突破
本書は7章で形成されています。
- セクター毎の代表企業の紹介 死ぬまで持ちたいお勧め銘柄17選
- 指標分析について
- 決算短信 財務票の見方
- 有価証券報告書のチェック法
- 死ぬまで持ちたい「かも」お勧め銘柄29選
- ポートフォリオの作り方
- 新NISAの使用法
上記の構成になっています。章ごとに読んでみた感想を述べさせて頂きます。
①セクター毎の代表企業の紹介 死ぬまで持ちたいお勧め銘柄17選
まず始めは、同著者による別書籍でも紹介のあった、日本の超優良企業17社がお勧めとして紹介されています。
この17銘柄については誰もが聞いたことがある社名で間違いがない企業だと感じました。
初心者に嬉しいのはその次のセクター毎のお勧め株の紹介です。
株を始めたばかりの頃は、どの企業がどのセクターに位置するか判断するのも難しいかもしれませんが、セクター毎のお勧め株と『買い』の基準についても考察されており始めたばかりの方には嬉しいでしょう。
②指標分析
始めたばかりの頃は、証券会社のサイトで株価を眺めていると見かける『PBR』『ROE』などの単語が何を意味するか分からない方もいると思います。
この章では具体例を出しながら投資先検討に役立つ指数についてわかりやすく解説してくれています。
③決算短信 財務票の見方
『決算短信』とは平たく言うと企業における通知表のようなものです。
3か月毎の業績が記載された『四半期決算短信』、1年毎の業績が記載された『決算短信』があります。
この章では決算短信の読み方についてと、最低限どこを確認するべきかを教えてくれます。
④有価証券報告書のチェック法
企業の経営状況の確認には直近の1年だけでなく過去数年の推移も有用です。
そのうえで役立つのが『有価証券報告書』です。
過去5年分の営業収益や一株当たりの利益(EPS)などを確認できます。
この章では有価証券報告書を読み解く上でのポイントを解説してくれます。
②-④章を読めば企業資料についてはある程度理解できるようになるかと思います。
⑤死ぬまで持ちたい「かも」お勧め銘柄29選
①‐④章を通して日本株の有名企業を把握し、経営指標についても確認することが出来るようになった次は、ここまでの章でふれられていないが要注目の企業が紹介されます。
経営指標の読み方を理解した上で、この章に挙げられている企業から『有価証券報告書』等を確認してみましょう。
繰り返し資料に目を通すことで、より資料の見方に慣れてきます。
⑥ポートフォリオの作り方
ここでは具体的なポートフォリオの組み方、投資戦略の組み方について解説されています。
投資をする目的は人それぞれです。『将来的に複利効果で資産が増えていればいい』人もいるし『配当で日々の暮らしを楽にしたい』人もいるでしょう。
自分の投資プランとそれを実現するポートフォリオについて考察する章になっています。
⑦新NISAの使用法
⑥を踏まえながら新NISAにおける投資戦略の1例が挙げられています。
自分のNISA戦略をたてる上で参考になりました。
終わりに
自身の投資戦略をたてる上で、また指数等についての知識をインプットするうえで非常にわかりやすい書籍となっていました。
まだ、読まれていない方は一読される価値ありだと思います。