【資産形成・初心者向け】新NISA積み立て枠は王道オルカンがお勧め!
はじめに
投資の話でよく聞く『オルカン』って何ですか?
投資信託のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の略称です。
以前新NISAの積み立て枠のお勧めとして紹介しました。
メインとして運用していきたいeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)について詳しく解説していきたいと思います。
オルカンの特徴について
①連動指数はMSCI ACWI
オルカンは、インデックスファンドです。
インデックスファンドとは『日経平均株価』や『S&P500』など、「指数」への連動を目指したファンドです。
投資信託には、大きく分けると『インデックスファンド』と『アクティブファンド』の2種類のファンドがあります。
これについては別記事で解説しています。
オルカンが連動を目指している指数は、『MSCI ACWI』という指数です。
MSCI=モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社
ACWI=オール・カントリー・ワールド・インデックス
つまり、「モルガンスタンレー社が作成した、ACWIという指数」になります。
続いてACWIについてです。
ACWIがどのようにして決定されるかは下記に示す通りです。
- 投資対象になっている国: 先進国23カ国と新興国24カ国の計47カ国
- 投資銘柄数: 上記の国に上場する約2,900銘柄
- 株式市場の時価総額のうち85%をカバー
またこの指数は「時価加重型」である点が大きな特徴です。
沢山の国に投資していることは分かりましたけど
時価荷重型って何ですか?
そうなると思ったので、次で解説しますね。
- 時価総額が大きい銘柄には、多く投資する。
- 時価総額が小さい銘柄には、少し投資する。
なので、2900銘柄に同じ金額をそれぞれ投資するわけではありません。
時価総額は「株価 × 株式数」で計算できます。
つまり、時価総額が大きい企業=株価が高い=人気企業とも言えます。
人気のある大企業ほど、たくさん組み込むというのが、「時価総額加重平均」です。
経済的に強い国には多く、弱い国には少なく投資し、適宜調整してくれるので勝つ国を予想する必要がないという点がメリットです。
②小型株は含まない
投資対象に入るのは「上場企業」だけです。
そして、上場企業の全てではなく、時価総額の大きい順に並べた時に「上位70%に入る大型株」と「中位15%に入る中型株」の2つが投資対象です。
小型株は含まれません。
③フロンティア市場は含まない
MSCIは市場を下記の3つに区分しています。
- 先進国市場
- 新興国市場
- フロンティア市場
フロンティア市場とは、名前の通り株式市場が未成熟な市場のことで、例えば下記のような国です。
- ヨーロッパ:クロアチア、アイスランド、ルーマニア
- アフリカ:ケニア、ナイジェリア、カザフスタン
- 中東:オマーン、ヨルダン
- アジア:パキスタン、ベトナム、フィリピン
仮に上記の国が仮に著しく経済的に成長したとしてもその利益を受けることはできません。
④現在の投資先
さて、では現在のオルカンの投資先の比率はどのようになっているでしょうか。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
アメリカで全体の6割超えです。
続いて組み入れ業種・企業名についても見ていきます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
現在はアメリカ、特に情報技術系の企業が上位であり、時世を反映しているといえます。
⑤リターンについて
オルカンの投資先については大体わかりました。
実際どのくらいの利益が出るものなんですか?
オルカンの過去の成績についても見ていきましょう。
大体長期で見ると大体年利5%~8%くらいで運用できるイメージです。
何か思ったよりも少ないなって感じてしまいます。
確かに1年だけだとそう感じるかもだけど、投資期間が長くなるほど複利の効果が増してくるよ。
『複利』って何ですか?
『複利』は金利の計算方法の1つだね。
ここだと長くなるので詳細は別記事で解説していきます。
他に、重要な点として投資において『過去は未来を保証しません』
これまで大丈夫だったから絶対安全はないってことですね。
ただ、全世界に投資するオルカンはリスクが限りなく低い商品であることは事実といえます。
⑥コストが最安級
運用コストは投資信託を選ぶ際に、考慮すべき項目であることは別記事で述べたとおりです。
指数を再現する過程では、以下のような様々なコストがかかります。
- 人件費
- 売買手数料
- 監査報酬(第三者によるファンドの運用状況の確認)
ACWIに連動する投資信託としては、オルカンは最安級です。
指数との乖離も小さいです。運用が上手いということですね。
終わりに
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)について解説しました。
オルカンは完成度の高い投資商品です。
資本主義が持続していくと考えるのであれば、何も考えずにオルカンに投資していれば、通知表でいうところの可・良程度のリターンは十分もらえます。
戦略を考える時間がもったいない、面倒という人はオルカンへの投資がお勧めです。
自分で戦略を考えたい人もメインとして使用すべき商品であることは間違いないです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
インデックスファンドへの投資については
こちらの記事もご覧ください。